このマニュアルは通読用ではなく、必要な箇所を探して読むための資料です。 画面の名前から引くときは「4. 画面リファレンス」、操作の順番をたどるときは「3. 症例の流れ」、 計算が合わないときは「5. 計算のしくみ」をご覧ください。
このページの内容を Markdown 形式 でも用意しています。 生成AIに読ませて質問する場合は、そちらをお使いください。
AnesRecord は小動物の全身麻酔を記録する iPhone / iPad 用のアプリです。できることは大きく2つで、薬用量の計算補助と麻酔中の記録補助です。
薬剤の選択・用量の判断・製剤の確認は、使用する獣医師の裁量と責任で行います。アプリは入力された数値をそのまま計算するだけで、用量が適切かどうかは判定しません。
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| 無料 | 症例の記録(バイタル・薬・CRI・区域麻酔・イベント)/終了した記録を画面で見る/薬剤ライブラリ・プロトコルの書き出しと同僚への共有/準備中・記録中の症例を別の端末へ送る |
| 有料(買い切り) | 記録の持ち出し=PDF 出力/印刷(AirPrint)/PDF preview/終了した記録の書き出し(Backup & transfer) |
有料の機能には鍵のアイコンが付いています。購入の手順は次のとおりです。サブスクリプションではありません(購入画面の表記は One-time purchase. No subscription.)。
Thank you の表示が出たら完了。その Apple アカウントで出力と印刷が使える同じ Apple アカウントで購入済みの場合(端末の買い替え・2台目など)は、購入画面の Restore purchase で購入を復元します。
通読ではなく、必要な箇所を検索して読むための文書です。画面の名前から引くときは「4. 画面リファレンス」、操作の順番をたどるときは「3. 症例の流れ」、計算が合わないときは「5. 計算のしくみ」を見てください。
AnesRecord_利用マニュアル.md)を渡すと精度が上がります。見出しをそのまま残しているので、AI の答えに出てきた節名で本文を検索できます。PDF の様式は、日本獣医麻酔外科学会 麻酔・疼痛管理委員会「麻酔記録用紙 rev1(2021)」(クリエイティブ・コモンズ 表示 4.0 国際 / CC BY 4.0)を、ライセンスの条件に従って改変・使用しています。
学会の提供・監修・推奨を受けたアプリではありません。
改変した点、原典へのリンク、クレジットの全文は、アプリ内の License 画面にあります。出力した PDF のすべてのページのフッターにも同じ表示が入ります。

投与量(ml)は、登録した用量・濃度(薬剤ライブラリ、または Case Setup の薬ごと)と、Case Setup の体重から自動計算されます。入力が違えば結果も違います。
| 入力 | 間違えたときに起きること |
|---|---|
| 濃度 | ml が実物と合わない。製剤を変えたのにライブラリが古いままの場合に起きる |
| 用量 | 指示と違う量が計算される |
| 体重 | 小数点の位置(3.5 と 35)で10倍ずれる |
| 単位 | mg と µg で1000倍、/h と /min で60倍ずれる |
初回起動時のライブラリには、名前の末尾に (sample) の付いたサンプル薬剤が入っています。操作を試すためのもので、自院の製剤とは限りません。
他の獣医師から受け取った薬剤ライブラリ・プロトコルは、送り手の製剤・用量の前提のまま計算されます。
PDF と症例ファイル(.anesrecord)には、飼い主名と患者名が含まれます。PDF はファイル名にも患者名が入ります。症例ファイルは暗号化されていない JSON です。イベントに添えた写真も、どちらにも入ります。
送り先を誤ると、これらが第三者に渡ります。送った記録をアプリから取り消すことはできません。記録を端末の外へ出す方法の一覧は → 6章「データの保存・持ち出し・共有」。
ホーム右上の錠剤アイコンから Drug Presets(薬剤ライブラリ)を開きます。ここに登録した薬剤が、症例ごとの選択肢とモニタ画面のボタンになります。

(sample) の付いた薬剤を開き、自院の製剤の用量・濃度に直すAtropine 0.5 (premed) と Atropine 0.05 (intra-op)。同じ薬で濃度が違うものを別々に登録するときに効きます。
単位は次の11種類です。Route が CRI なら速度の6種、IV・IM・SC・Other なら1回量の5種から選びます。
| 区分 | 単位 | 選べる Route |
|---|---|---|
| 体重あたりの1回量 | mg/kg ・ µg/kg ・ ml/kg | IV・IM・SC・Other |
| 体表面積あたりの1回量 | mg/m² ・ µg/m² | IV・IM・SC・Other |
| 体重あたりの速度(CRI) | mg/kg/h ・ µg/kg/h ・ mg/kg/min ・ µg/kg/min ・ ml/kg/h ・ ml/kg/min | CRI |
ml/kg と ml/kg/h・ml/kg/min は濃度を使わずに計算します(体重を掛けるだけ)。輸液をこの単位で登録すると、濃度を入れなくても流量が出ます。薬剤には Premed / Induction / Local block / Intra-op のタグを付けられます(複数可・任意)。
Tagged … — check before use)が出るよく使う組み合わせは プロトコルとして保存できます。プロトコルには前投与・導入・区域麻酔・術中薬・記録間隔・吸入麻酔薬が入ります。

| やりたいこと | 操作 |
|---|---|
| 今の症例をプロトコルとして保存 | Case Setup → Save current setup as protocol |
| プロトコルを症例に読み込む | Case Setup → Apply protocol |
| 空のプロトコルを作る | Drug Presets → Anesthesia protocols → + → New protocol |
| プロトコルの中身を見る・直す | Drug Presets → Anesthesia protocols → プロトコル名をタップ |
Overwrite “名前”? の確認が出ます。Overwrite を押したときだけ置き換わります。Anesthesia protocols の New protocol では、同じ名前は作れません。モニタ画面の Event ボタンに出す選択肢を登録できます。初期値は Incision / Closure / Repositioning / Bleeding / Warming on / Fluid bolus / Surgeon change の7つです。

| 段階 | 操作 | できること |
|---|---|---|
| ① 準備 | ホーム → New Anesthesia → Case Setup | 患者情報・薬剤・記録間隔の設定 |
| ② 記録開始 | Case Setup の一番下の Start Monitoring | 記録の開始。モニタ画面に切り替わる |
| ③ 前投与 | 前投与の薬のボタン(1剤ずつ) | タップした薬だけ、タップした時刻で記録 |
| ④ 導入 | Induction | タップした時刻で記録 |
| ⑤ 挿管 | Intubation | ここが経過時間の 0 分(T0) |
| ⑥ 麻酔中 | Record Vitals / 薬剤ボタン / CRI / Local block / Event / Others / Start surgery | バイタル・投薬・イベント・手術時間の記録 |
| ⑦ 抜管 | Extub. | 抜管後も経過時間は止まらない |
| ⑧ 覚醒 | End → Recovery | 覚醒の記録・合併症・最終確認 |
| ⑨ 終了 | Finish & Save Record | 記録の確定。以後は修正できない |
| ⑩ 閲覧・出力 | ホーム → Past records → 症例をタップ | グラフ・一覧の表示、PDF 出力・印刷 |

体重がすべての ml を決めます。 kg の値と小数点の位置を確認してください(→ 1章)。体重が 0(未入力)のままでは Start Monitoring を押せません。

Premedication・Induction・Local / Nerve block の薬を開くと、Dose・Unit・Concentration(mg/ml)・Volume を直せます。Concentration を変えると、ml は 用量 × 体重 ÷ 濃度 で計算し直されます。ml を手で直した薬はその値が保たれ、Volume edited manually の表示が出ます(Recalculate で自動計算に戻ります)。単位が ml/kg の薬には Concentration の欄は出ません。
Airway & Equipment では、気道確保の器具を ET tube(気管チューブ)か SGA (v-gel)(声門上器具)から選びます。サイズと血圧カフは自由記述です。吸入麻酔薬(Inhalant)は Isoflurane / Sevoflurane / Desflurane から選びます。
| 器具 | 入力欄 |
|---|---|
| ET tube | Tube I.D.(内径。mm でも Fr でも可)・End cm(チューブエンドの位置=挿入長の目安 cm) |
| SGA (v-gel) | SGA size(例:v-gel adv. C3)。End cm の欄は出ない |
| 共通 | BP cuff(例:#3 / forelimb)・Bag L(リザーバーバッグの容量 L) |
準備ができたら、Case Setup の一番下の Start Monitoring を押します。記録が始まり、モニタ画面に切り替わります。

Not given: として並びます。投与していた薬は、その行をタップして時刻を入れてください。| 操作 | 内容 |
|---|---|
| Record Vitals | バイタル入力を開く。前回値は薄く出るだけで入力されない(→ 4章「Record Vitals」) |
| 薬剤ボタン(1回投与) | タップで登録用量を記録。長押し → Edit name & dose… で名前・用量を変えて記録 |
| 薬剤ボタン(CRI) | Route が CRI の薬(オレンジのボタン)をタップすると、その時刻から登録用量で CRI が始まり、オレンジの実行中カードが出る。用量を変えて始めるときは長押し → Edit name & dose… |
| CRI の実行中カード | タップでメニューが開く。Change rate from now…(今からの変更)・Edit / delete…(訂正・削除)・Stop now(停止) |
| Local block | Case Setup に入れたブロックから選んで記録。何回でも記録できる |
| Event | 登録したイベント名から選ぶか、Other event… で名前を入れて記録。Photo… で写真つきのイベント |
| Others / Other | Case Setup で選ばなかった薬剤の記録(→ 4章「Others(登録外の薬剤)」) |
| Start surgery | 手術の開始・終了の記録(→ 4章「手術タイマー」) |

Not given: が出たら、時刻の無い前投与薬・導入薬がある(→「②〜⑤ 記録開始から挿管まで」)Finish and save this record? で Finish & Save を選ぶと確定(Keep editing で戻る)。確定後は修正できない
ホーム → Past records → 症例をタップで、記録の詳細画面を開きます。経時グラフ、投薬とイベント(写真を含む)、合併症、メモを確認でき、PDF の出力と印刷もここから行います(→ 7章)。
画面は大きく3つの型に分かれます。どの型かで、入力が確定するタイミングが違います。
| 型 | 出口 | 確定のしかた |
|---|---|---|
| A型(即時保存) | 左上の < | 入力した時点で保存 |
| B型(保存で確定) | Cancel と Save | Save を押すまで確定しない。Cancel で破棄 |
| C型(一覧・閲覧) | < または Done | 表示するだけ |

症例の設定画面です。A型(即時保存) で、入力した時点で保存されます。出口は左上の < と、一番下の Start Monitoring(記録を始めてモニタ画面へ)です。記録中はモニタ画面上部の Case Setup から開き、出口は左上の < だけになります。
| 節 | 内容 |
|---|---|
| Patient | 動物名・飼い主・ID・種(Dog / Cat / Other)・品種・年齢・性別(♂ ♂C ♀ ♀S)・体重・ASA・BCS(/ 9 の9段階) |
| Pre-anesthesia vitals | 麻酔前の体温・心拍・呼吸数・血圧・異常所見 |
| Procedure & Staff | 術式・診断名・術者・助手・器械出し・麻酔担当 |
| Airway & Equipment | 器具(ET tube / SGA (v-gel))・Tube I.D. または SGA size・End cm(ET tube のみ)・BP cuff・Bag L・Inhalant・Record ventilation (TV / MV) |
| Protocol | Apply protocol(読み込み)/Save current setup as protocol(保存)。記録を始める前だけ出る |
| Premedication / Induction | 前投与薬・導入薬。薬ごとに用量・濃度・ml を直せる |
| Local / Nerve block (plan) | 予定している区域麻酔。薬ごとに部位・用量・濃度・ml を直せる |
| Intra-op drugs | モニタ画面に並ぶ薬剤ボタン |
| Recording interval | 定時アラームの間隔 |
| Start Monitoring | 記録の開始。記録を始める前だけ出る。体重 0 では押せない |
麻酔中の記録画面です。上から次の順に並びます。
— kg(その状態では ml が計算されない)。Case Setup で体重を直すとすぐ反映される挿管前のモニタ画面の上部には、上から次の3段が並びます。

| 段 | 中身 |
|---|---|
| 1段目 | 時計 |
| 2段目 | 前投与の薬のボタン。Case Setup の Premedication の薬が、Case Setup の順に横に並ぶ(多いときは横にスクロール)。前投与薬が1剤も無い症例では Premed ボタンが1つ |
| 3段目 | Induction と Intubation(= T 0:00) |
| ボタン | 未記録のとき(青) | 記録済みのとき(緑) |
|---|---|---|
| 前投与の薬 | タップでその薬だけに今の時刻 | タップで Undo — mark as not given / Edit time / dose…(時刻・用量の修正画面) |
| Premed(前投与薬が無い症例のみ) | タップで前投与の時刻 | タップで Undo — mark as not given / Edit time…(Edit Times 画面が開く) |
| Induction | タップで、時刻の無い導入薬すべてに今の時刻 | タップで Undo — mark as not given(導入薬すべての時刻を消す)/ Edit time…。(導入薬があれば先頭の導入薬の修正画面、無ければ Edit Times 画面) |
| Intubation | タップで T0 が入り、経過時間の表示に切り替わる | — |
挿管後、経過時間の下に小さい紫のボタンが出ます。麻酔の経過とは別に、手術の開始・終了を記録します。
| 状態 | 表示 | タップしたとき |
|---|---|---|
| 開始前 | Start surgery | 手術開始の時刻が入る |
| 手術中 | Surgery 経過 · tap to stop | 手術終了の時刻が入る |
| 終了後 | Surgery 時間 開始–終了(緑) | Edit Times 画面が開く |
モニタ画面と記録の詳細画面の経時グラフは、表示する時間の幅を切り替えられます(挿管前が長く、挿管後がつぶれて見えるときなど)。
All または 15 min などと表示)から、All (fit)(全体)・15 min・30 min・60 min・120 min を選ぶ
B型 の画面です。Save で保存し、Cancel で破棄します。前回値は各欄に prev: 値 と薄く出るだけで、入力されません。触らなかった欄は空欄(測っていない)として保存されます。
| 項目 | 単位・アプリの動き |
|---|---|
| HR | /min |
| SAP / DAP / MAP | mmHg。MAP を空欄にすると SAP と DAP から自動計算(式 → 5章「MAP の自動計算」) |
| RR | /min |
| Spont / Mech | 自発呼吸 / 調節呼吸の切り替え |
| SpO₂ | % |
| EtCO₂ | mmHg |
| Temp | ℃。3桁を小数点なしで打つと小数点が入る(378 → 37.8) |
| 吸入麻酔薬(%) | 欄の名前は Case Setup の Inhalant の略(Iso / Sevo / Des / Halo、それ以外は先頭5文字、未選択なら Agent)。2桁を小数点なしで打つと小数点が入る(15 → 1.5) |
| TV / MV | ml / L/min。Case Setup で Record ventilation (TV / MV) をオンにしたときだけ出る |
| Memo | この記録に添える自由記述 |

Case Setup で選ばなかった薬剤を記録します。ボタンは薬剤ボタンの列の右端にあり、症例によって名前が変わります。
| 症例 | ボタン | 動き |
|---|---|---|
| Intra-op drugs を入れた症例 | Others (library / free) | 薬剤ライブラリ全体から選ぶか、Other drug…(free entry)で自由入力 |
| Intra-op drugs が空の症例 | Other | 自由入力に直行(ライブラリ全体は既に薬剤ボタンに並んでいる) |
自由入力では、名前・用量・単位・経路・濃度をその場で入れて記録します。

Case Setup の Local / Nerve block (plan) に入れたブロックから、実施したものを選んで記録します。挿管の前後を問わず、何回でも記録できます。計画に無いブロックは Other block… でその場で入力できます。

登録したイベント名から選ぶか、Other event… で名前を入れて記録します。時刻はボタンを押した瞬間で決まり、名前・詳細(Detail)・時刻・写真は後から直せます。B型 で、Save を押すまで変更は確定しません。Delete this event でイベントを取り消せます(添えた写真も消えます)。
イベントに写真(不整脈のモニタ画面など)を添えて、その時刻と結び付けて残せます。
| やりたいこと | 操作 |
|---|---|
| 撮影してイベントを作る | Event ボタン → Photo…。押した時刻でイベント(名前は仮に Photo)ができ、続けてカメラが開く。撮った後のシートで名前(例:VPC)や詳細を直して Save |
| 記録済みのイベントに写真を足す | 帯のイベント、または Records のイベントの行をタップ → Photo 節の Take photo(撮影)または Choose from Photos(写真アプリから選ぶ) |
| 写真を外す | Event シートの写真の右上の × → Save |
| 写真を大きく見る | 写真をタップ。ピンチで拡大、ダブルタップで拡大・戻す |
前投与・導入・挿管・抜管・手術・区域麻酔の時刻をまとめて直す画面です。次の場所から開きます。
| 節 | 中身 |
|---|---|
| Phase times | Premed・Induction・Intubation (T0)・Extubation |
| Surgery | Surgery start・Surgery end |
| Local / Nerve block | 実施した区域麻酔(1件ずつ)。時刻の変更と、左スワイプでの取り消し |
--:-- をタップすると、今の時刻から回せるホイールが開き、Set で確定。Now で今の時刻が入る= first drug given · change it on the drug)。その節の時刻は、いちばん早く投与した薬の時刻で決まる--:-- をタップして時刻を選ぶ操作は、Recovery の Times 節や前投与薬・導入薬の修正画面の時刻欄でも同じです。
記録中の症例のすべての記録を一覧し、修正できる画面です。モニタ画面の右上の Records から開きます。
| 節 | 内容 |
|---|---|
| Times | 抜管時刻・ヘッドアップ時刻・手術開始(Surgery start)・手術終了(Surgery end)・麻酔時間(挿管〜抜管) |
| Intubation | 挿管困難だったかどうか |
| Premedication & Induction | 前投与薬・導入薬の確認と、導入薬の残量(Remaining ml=用意した量のうち使わずに残った量)の入力。時刻の無い薬があると先頭に Not given: 薬名 — not printed on the PDF. |
| Recovery quality | Good / Excited / Paddling / Delayed |
| Post-anesthesia vitals | 麻酔後の体温・心拍・呼吸数・血圧 |
| Complications | 合併症。5分間以上持続した場合に記入(15項目) |
| Memo | PDF のメモ欄の先頭に印刷 |
| Final check | PDF で空欄になる項目の一覧。その行に直接入力できる |
| End time | 終了時刻(→ 3章「⑦⑧⑨ 抜管・覚醒・終了」) |
Final check に出る項目と、入力できる場所は次のとおりです。
| 項目 | 入力 |
|---|---|
| Tube I.D.(SGA の症例では SGA size)/ Procedure / Surgeon / Anesthetist | 行の右端に直接入力。Case Setup と同じ値になる |
| Remaining ml(導入薬の残量) | 行の右端に直接入力 |
| Extubation time | 行の右端の Now、または時刻ピッカー |
| Post-anesthesia vitals | 一覧のみ。すぐ上の節で入力 |
| 節 | 内容 |
|---|---|
| Summary | 患者情報と各時刻(手術を記録した症例は Surgery の開始–終了と分数)・麻酔時間・総時間・覚醒の質 |
| Trend | 経時グラフ。表示幅を切り替えられる(→「グラフの表示幅」) |
| Time scale & PDF preview | 時間軸の設定と PDF のプレビュー |
| Premedication & Induction / Intra-op drugs / Events | 投薬とイベントの一覧。前投与薬・導入薬は投与した(時刻のある)ものだけ。写真のあるイベントは行の下に写真(タップで拡大) |
| Vitals | 記録したバイタルの一覧 |
| Complications / Memo | 合併症とメモ |
右上から Share PDF と Print (AirPrint) を実行します。

出来上がりの PDF を見ながら、グラフの時間軸を調節する画面です。設定を変えるたびに PDF が作り直されます。
The graph needs … pages but is capped at 12. の注意が出て、PDF のグラフの最終ページにも同じ趣旨の警告が印刷されます。1列あたりの分を大きくすると、全体が収まります。登録のしかたは → 2章「最初にやること」。
右上の矢印のアイコンで、一覧の並び順を3つから選べます。選んだ並び順はアプリを閉じても保たれます。
| 選択肢 | 並び方 |
|---|---|
| Custom order | 自分で並べた順。長押しして上下にドラッグで並べ替える |
| Name (A → Z) | 名前の昇順 |
| Name (Z → A) | 名前の降順 |
0.5%Bupivacaine・0.75Ropivacaine)を外した薬の名前で並ぶ。同じ薬は濃度の数値が小さい順(降順では大きい順)
→ 2章「プロトコル」。
→ 2章「イベント登録」。
→ 6章「データの保存・持ち出し・共有」。
アプリの版・クレジット・麻酔記録用紙の様式についての説明・改変点を表示します。ホーム左上の ⓘ から開きます(→ 0章「麻酔記録用紙の様式について」)。
単位の種類によって式が変わります。
| 単位 | 式 |
|---|---|
mg/kg ・ µg/kg | 用量(mg) × 体重(kg) ÷ 濃度(mg/ml) |
ml/kg | 用量 × 体重(kg) ※濃度は使わない |
mg/m² ・ µg/m² | 用量(mg) × 体表面積(m²) ÷ 濃度(mg/ml) |
µg の単位は内部で mg に直してから計算します(÷1000)。| 単位 | 式 |
|---|---|
mg/kg/h ・ µg/kg/h | 用量(mg) × 体重(kg) ÷ 濃度(mg/ml) |
mg/kg/min ・ µg/kg/min | 用量(mg) × 60 × 体重(kg) ÷ 濃度(mg/ml) |
ml/kg/h | 用量 × 体重(kg) ※濃度は使わない |
ml/kg/min | 用量 × 体重(kg) × 60 ※濃度は使わない |
/min の単位は 60 倍して ml/h に揃えて表示します。
Change rate from now… で用量を変えると、新しい流量は 前の ml/h × 新しい用量 ÷ 前の用量 で計算されます。Pump rate は手で直すこともでき、その場合は Pump rate edited manually と表示されて、手で入れた値が使われます。
体表面積は次の式で求めます。
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 式 | 係数 × 体重(kg) の 2/3 乗 |
| 犬の係数 | 0.101 |
| 猫の係数 | 0.100 |
| Other | 既定は犬と同じ 0.101。Case Setup の BSA coefficient で変更できる |
Record Vitals で MAP を空欄にすると、SAP と DAP から次の式で計算します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 式 | (SAP + 2 × DAP) ÷ 3 |
MAP を自分で入力した場合は、その値がそのまま使われます。
| 時間 | 定義 | 画面の名前 | PDF の名前 |
|---|---|---|---|
| 麻酔時間 | 挿管(T0)から抜管まで | Anesthetic time | 挿管〜抜管 |
| 総時間 | 挿管(T0)から終了時刻まで。挿管の記録が無いときは記録開始(Start Monitoring)から | Total time | 総麻酔時間 |
| 手術時間 | 手術開始から手術終了まで | Surgery | 手術時間 |
| 設定 | 選択肢 | 効くところ |
|---|---|---|
| 記録間隔(Case Setup) | 1 / 2 / 2.5 / 3 / 5 / 10 / 15 分 | 定時アラームの間隔 |
| グラフの時間軸(PDF preview) | 1列 0.5 / 1 / 2.5 / 5 / 10 分 | PDF のグラフの横軸。1ページ24列 |
| グラフの表示幅(モニタ画面・記録の詳細画面) | All / 15 / 30 / 60 / 120 分 | 画面のグラフの表示だけ |
記録はすべて端末の中に保存されます。サーバーはなく、開発者が記録を見ることもできません。記録が端末の外へ出るのは、利用者自身が PDF や症例ファイルを共有したときだけです。


| 入口 | 含められるもの | 用途 |
|---|---|---|
| My other device | 薬剤ライブラリ・イベント登録・プロトコル・終了した記録(写真を含む) | 自分の iPhone と iPad の間で移す |
| Share with a colleague | 薬剤ライブラリ・イベント登録・プロトコルのみ。記録と写真は含まれない(記録を選ぶ画面自体が無い) | 他の獣医師に設定を渡す |
Share with a colleague の選び方は次のとおりです。
| 症例の状態 | 操作 |
|---|---|
| 準備中・記録中(1件) | Case Setup 右上の共有ボタン → AirDrop。または、ホームの Active cases を長押し → Send to another device… |
| 準備中の症例をまとめて | ホームの Active cases の最後の行 Send all preparing cases (件数)… → AirDrop |
| 終了済み | Backup & transfer → My other device → Case records (finished) をオン → Export… → AirDrop |
Send all preparing cases は、記録を始めていない症例(準備中)が2件以上あるときだけ出ます。準備中の症例をすべて1つのファイルにまとめて送り、記録中(Monitoring)の症例は入りません。
受け取った側でファイルをタップすると取り込みの確認が出て、準備中・記録中の症例は Active cases に、終了した記録は Past records に入ります。どの方法でも、症例のイベントに添えた写真は一緒に入ります。
Already on this device の一覧が出る。症例ごとに Keep mine(この端末の版を残す)か Replace(ファイルの版に置き換える)を選び、右上の Import で取り込む。Cancel では、薬剤・プロトコルも含めて何も取り込まないAnesRecord_日時_患者名.pdf の形になります(患者名が入ります)。| ページ | 内容 |
|---|---|
| 1ページ目 | 症例情報/事前確認事項/前投与・導入/局所麻酔/維持/その他の薬物投与/麻酔中の出来事(ある場合)/経過/合併症/手書き追記欄 |
| 2ページ目以降 | 経時グラフ。1ページ24列。長い症例はページが自動で足される(最大12ページ) |
| 最終ページ(写真がある場合) | イベントに添えた写真。1ページ6枚。7枚以上ならページが足される |
すべてのページのフッターに、麻酔記録用紙のライセンス表示が入ります。
| 欄 | 出るもの |
|---|---|
| 症例情報 | ASA と BCS は別の行。BCS は 5/9 のように分母を添える(入力に / を含むときはそのまま)。未入力なら空欄 |
| 症例情報(気道・カフ) | ET tube の症例は「気管チューブ I.D./Fr」、SGA の症例は「声門上器具 SGA」の見出しでサイズ。SGA の症例ではチューブエンド cm は空欄。血圧カフは入力した文字のまま |
| 前投与および導入 | 時刻の入っている(投与した)薬だけ |
| 局所麻酔/神経ブロック | 実施を記録したブロックがあればそれ、無ければ Case Setup の計画 |
| その他の薬物投与 | 麻酔中の追加投薬。最大10行で、入りきらない分は ※ 他 n 件はグラフページのイベント欄に記載 と注記 |
| 麻酔中の出来事 | イベントとバイタルに添えたメモを、時刻・T0 からの分・出来事・詳細の4列で出す。写真のあるイベントは、詳細の頭に [写真1] のように最終ページの写真番号。イベントもメモも無い記録では出ない。紙面に入りきらない分は、グラフページのイベント欄に時刻つきで出る |
| 経過 | 総麻酔時間・挿管〜抜管・手術時間・抜管時間・ヘッドアップ(定義 → 5章「時間の定義」) |
グラフの下のイベント欄には、上から次の順に段を分けて並べます。ブロックの切れ目には薄い罫線が入ります。
| ブロック | 中身 |
|---|---|
| イベント | ◆13:18 Incision のように時刻を前に付けたイベント。バイタルに添えたメモは ・時刻 メモ |
| 単回投与 | 術中のボーラスに加えて、前投与・導入・区域麻酔(▲前投与 薬名 用量 経路・▲導入 …・▲局所麻酔 手技名 部位 用量)。前投与・導入は時刻の入っている薬だけ |
| CRI | 薬ごとに段を固定した帯。同じ薬は必ず同じ段 |
(他 n 件は紙面に収まらず・下の薬物投与表を参照) と注記イベントに写真を添えた記録では、グラフのページの後に「麻酔中の出来事の写真」のページが付きます。写真が1枚も無い記録には付きません。
原典(JSVAS 麻酔記録用紙 rev1)からの主な改変は次のとおりです。全文はアプリ内の License 画面にあります。
PDF 出力・印刷・PDF preview・終了した記録の書き出しは買い切りの有料機能です。無料の範囲と購入・復元の手順は → 0章「無料でできることと有料の機能」。
/h と /min を確認します。5/9 の形)Recovery の Complications に並ぶ項目です。5分間以上持続した場合に記入します。項目名と閾値は麻酔記録用紙の原典のままです。
| 画面表示(英語) | 原典の表記 |
|---|---|
| Apnea | 無呼吸 |
| Resp. depression (<4/min) | 呼吸抑制(<4 回/分) |
| Laryngeal reflex | 喉頭反射 |
| Vomiting | 嘔吐 |
| Seizure | けいれん |
| Hypotension (MAP<60/SAP<80) | 低血圧(MAP<60 / SAP<80 mmHg) |
| Tachycardia (>180 bpm) | 頻脈(>180 bpm) |
| Bradycardia (<50 bpm) | 徐脈(<50 bpm) |
| Arrhythmia | 不整脈(分類: ) |
| Hypoxemia (SpO₂<90%) | 低酸素血症(SpO₂ <90%) |
| Tachypnea (>50/min) | 呼吸促迫(>50 回/分) |
| Hypocapnia (EtCO₂<20) | 低炭酸血症(EtCO₂ <20 mmHg) |
| Hypercapnia (EtCO₂>60) | 高炭酸血症(EtCO₂ >60 mmHg) |
| Hypothermia (<35°C) | 低体温(<35℃) |
| Hyperthermia (>40°C) | 高体温(>40℃) |
AnesRecord は計算補助と記録補助のためのアプリです(責任の所在は → 0章「AnesRecord とは」)。用量の上限・下限は判定しません。薬剤ライブラリの内容は利用者が登録するもので、その正しさは利用者が確かめます。
記録と写真は端末の中だけに保存され、サーバーへは送信されません(→ 6章「保存される場所」)。
不具合の報告・ご要望は、App Store のサポートページからご連絡ください。
利用規約は Web に掲載しています(https://anicolors.jp/terms/)。購入画面の Terms of use からも開けます。